尼崎市、武庫之荘の皆さまこんにちは
尼崎で生涯自分の足で歩くお手伝いをしている
もとまち整骨院の院長、杉山 正義(すぎやま まさよし)です。
前回は、皮膚の滑りが悪くなると体液の流れが悪くなり、
肩こりをはじめ様々な障害が発生するお話をシェアさせていただきま
した。
今回は、「なぜ、頑固な肩こりは皮膚が硬いのか」について
シェアさせていただきます。
では、なぜ皮膚のすべりが悪くなるのでしょうか。
その原因を検討してみましょう。
皮膚が硬くなる理由はいくつかあります。
1、 日常、動きが少ない部分だから
2、 皮下脂肪が増えセルライト化するから
3、 アトピーなど皮膚のトラブルがあるから
1、 から解説をさせていただきますと、
手足は誰でもよく動かすのですが、
胴体の上と下、首の付け根や肩、
腰骨の付け根や臀部、下腹部などは、
日常生活であまり動かさないので硬くなりやすいのです。
あまり動かない部分は皮膚と筋膜がひっつき、
皮下の体液循環が悪くなるので、
慢性化すると皮膚が硬くなるのです。
2、の場合は、1と似ていますが、
日常あまり動かさないところに脂肪が溜まると、
皮膚組織と脂肪が引っ付いてしまいます。
この分厚くなった皮膚は硬くなり、
痛くてつまむことができなくなります。
こんな時には、皮膚の整復術が必要です。
ところが「皮膚が硬いので軟らかくしてください」
まず、こんな方はいませんから、
大抵は首肩の不調など、
ゆがみによる症状で来院されて発覚します。
なので、実際の臨床では、
骨格や筋肉の潤滑整復術とともに、
皮膚の潤滑整復術も行うという流れになります。
(皮膚の潤滑整復術について)
それでは、皮膚の潤滑整復術ついてご説明させていただきます。
これは、親指と他の指、または手のひらを使って、
皮膚をつまみ上げたりスライドさせる施術です。
親指と人差し指の2本で行うケースから、
5本指全部を使ってつまみ上げるケースなど、
いくつかのバリエーションがあります。
こうして皮膚の滑らかな動きを復元させるのです。
それによって皮膚は本来の動きを思い出し、
滑らかさが回復して潤滑すると、
体液の流れもスムーズになります。
その結果、皮膚が軟らかくなるだけでなく、
皮膚の色が良くなる、ブツブツが消える、
かゆみや痛みが消える、氣の流れが良くなるなど、
いろんな反応が出てきます。
また、関連する関節も柔らかくなり、
こりもとれていきます。
(内臓機能にも良い)
皮膚の整復によって、
内臓機能も回復することがありますが、
その理由は、専門書にも載っています。
「整膚学」徐賢著によれば下のように書かれています。
「整膚の基本理論は、皮膚をひっぱることによって
内臓の調子を整え、陰陽のバランスをとり、
氣血(氣:エネルギー 、血:血液)の流れを良くすると
いうことである」
また、西洋医学的にみた場合は、
皮膚を通じて生体の制御機序を活発化し、
内臓や各器官の機能を促進させ、
身体の防衛能力と回復能力を発揮させることによって
人体のバランスをとる方法だとのことです。
つまり、氣の流れや体液や血液の循環が良くなり
自律神経の調整も行われることで、
内臓の動きが改善するということでしょう。
筋肉の張りや骨格のゆがみが消えても、
肩こりが解消しない。
こんな時に皮膚は無視されがちですが、
皮膚の整復術を行うことで、
一氣に肩こりが楽になることがあります。
ですから、歩行整体メソッドの第一段階では、
骨格、筋肉、皮膚をチェックし、
必要に応じて潤滑整復術を施しています。
内臓機能の低下系の肩こりの場合は、
背中にある臓器と関連したツボも参考にしながら、
皮膚の整復術を行っております。
ちょっと難しいお話でしたが、
骨格や筋肉と並んで、
皮膚のチェックも大切だと覚えておいてくださいませ。
この情報が、どうか必要とされる方々に届きますように❣