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手のしびれと胸郭の障害 前編

尼崎市、武庫之荘の皆さまこんにちは

尼崎で生涯自分の足で歩くお手伝いをしている

もとまち整骨院の院長、杉山 正義 (すぎやま まさよし)です。

 

今回は、胸郭の障害についてお話をシェアさせていただきます。

 

しびれの原因は首からと診断され、

リハビリに通っても全然よくならないケースは、

じつは胸郭の障害の可能性大です。

 

どこに行っても治らずに来院されるケース、

中でも胸郭の障害は代表的な存在です。

 

現代医学では胸郭出口症候群と呼ばれています。

 

あなたの周りにもいる可能性が高いので、

今回は、胸郭障害についてご説明させていただきます。

 

少し難しい内容になりますが、

お付き合いくださいませ。

 

胸郭出口症候群は次の4つに分類されています。

①頚肋症候群 ②肋鎖症候群 ③斜角筋症候群 ④過外転症候群

 

原因不明または筋肉の仕業と考えられていますが、

じつは胸郭の障害(ゆがみ)が原因です。

 

では、胸郭障害ってなんでしょうか?

 

胸郭というのは、

胸骨と12対の肋骨そして12個の胸椎で構成されています。

樽状で鳥かご状の骨格のことをいいます。

胸郭には関節が136あるといわれています。

 

ですから、胸郭障害とは、

胸郭に部分的な潤滑不全が発生して、

複数の関節の潤滑が低下した状態といえます。

 

潤滑が悪くなっている場所により、

症状が変わるのが特徴です。

 

わたしも今回のお話をシェアしていただいている先生方と同じく

胸骨と関節する鎖骨や、鎖骨と連動する肩甲骨の障害もあわせて、

胸郭の障害というふうにとらえています。

 

(潤滑不全の原因)

 

潤滑が低下する原因は様々ですが、

一番多いのは、胸郭をゆがませる姿勢です。

 

たとえば、

身動きのとりにくい場所での作業とか、

どちらか片方の腕に負担のかかる立ち姿勢、

ソファなどでの無理な姿勢での仮眠姿勢など。

 

周りから見ても、」

しんどそうな姿勢での作業や、

不自然な姿勢での居眠りが多いです。

 

それ以外ではケガです。

 

たとえば、

無理やり腕を引っ張られたとか、

自転車運転中にバランスを崩して転倒した、

車で後ろを目視しながらバックして痛めたなど。

 

左右のバランスを崩した姿勢で、

急に衝撃を受けたとか自分で体を捻じったなど、

一瞬で潤滑不全が起きた場合です。

 

ケガの場合は、

打撲や捻挫などで炎症症状をともないます。

 

(胸郭障害の症状)

 

つぎに胸郭障害の症状です。

関節の数がやたら多いせいで、

潤滑不全になる関節の数や場所が変わると症状も変わり、

一人一人微妙に違うのでやっかいです。

 

ザックリとした症状をあげると下のようになります。

 

● 片方の腕や手のしびれ

● 片方に首が回らない、横に倒せない

● 首から背中にかけて寝違えたように痛む

● 胸から背中が詰まるような感じがする

● 息苦しい

● 背中の痛み

● 胸骨付近の胸の痛み

● 片方の握力低下

● 頭痛や立ち眩みなどの酸欠症状

 

誰にでもこれだけの症状があるわけではなく、

人によって症状は違いますが、

胸郭の検査をすると異常がある点は共通です。

 

では、どんな検査をするのでしょうか。

 

これは、徒手検査といって、

胸郭の各関節を軽く押圧して調べます。

 

関節といっても130以上もあるので、

複数の関節をざっくりと調べていきます。

 

異常があれば、

ご本人は違和感や痛みを感じるので、

「違和感がありますか?」「あります」という具合に、

押圧しては聞き取るというリズムで進めていきます。

 

そして、異常箇所をチェックして、

症状と照らし合わせながら判定していきます。

 

そこまででも大変なのですが、

ここからの治療がまた細かい作業となります。

 

長くなってしまいましたので、後編の次回へと続きます。

 

この情報が、どうか必要とされる方々に届きますように❣