尼崎市、武庫之荘の皆さま
こんにちは、尼崎で生涯自分の足で歩くお手伝いをしている
もとまち整骨院の院長 杉山 正義 (すぎやま まさよし)です。
今回は、「かみこみ腰」についてお話をさせていただきます。
「かみこみ腰」は、
打撲によって起こる割合が高いです。
また、治らないままで放置されているケースがほとんどです。
慢性的なものは普段あまり痛みがないのですが、
いつ爆発するかわからない
爆弾を抱えているような状態なのです。
完治させられる治療家が少ないこともあり、
皆さんの周りにも存在している可能性の高い、
ギックリ腰を引き起こしやすい、
やっかいな難治性の骨盤障害です。
簡単におさらいをいたしますと、
仙腸関節の障害は大きく分けて2種類。
ネジの緩んだ状態の「ゆるみ腰」と
ネジが締まった状態の「しまり腰」。
そして、締まったネジが錆びついた状態が
「かみこみ腰」。
「かみこみ腰」は「しまり腰」系統の障害で、
締まり過ぎのネジをさらに締めて起きます。
「しまり腰」の状態の時に、
軽いしりもちをつく、
しゃがんだ状態で姿勢バランスを崩す、
そんなもうひと押しの力で「かみこみ腰」は発生します。
「かみこみ腰」は、
どちらかの仙腸関節が正常に動かなくなった状態です。
硬くなった状態だと解釈してください。
もう少し具体的にお話をさせていただきます。
(原因)
代表的なものは「しりもち外傷」です。
これは、ドスンとしりもちをつくケガです。
じつは、この瞬間に「かみこみ腰」になります。
ホントに一瞬の出来事なのですが、
打撲部分をテコにして仙腸関節がかみこんで、
後に尾を引くことになります。
はじめ、しりもちは、打撲した部分を意識します。
触れると痛いので当たり前のことですよね。
しかし、その打撲の場所とは離れた
仙腸関節が本当は傷んでいるのです。
なぜ、氣付かないのかというと
ネジが締まりすぎても関節は痛くないからです。
1週間ほどして痛みが取れた後に、
「かみこみ腰」の症状は
自分でもわかるようになります。
(症状)
どんな症状かというと、
片方のお尻、太ももから下腿部にかけての
「しびれ」や「痛み」です。
これが外傷後1週間から10日後に現れます。
ここに落とし穴があります。
しりもちとの因果関係に氣付かずに
別の違った症状と勘違いしてしまいます。
ですから、治療に来られても、
しりもちのことは訴えられないことが多く、
こちらから
「最近しりもちをつきませんでしたか?」
とお聞きしてはじめて氣付かれることが多いです。
仙腸関節がかみこんだ症状は、
レントゲンにも異常は映りませんし、
医師も患者も理解していない場合がほとんど、
というやっかいな障害なのです。
慢性腰痛の大半は、
「ゆるみ腰」と「かみこみ腰」の二つです。
これを克服できると
ほとんどの腰痛は解消できます。
「ゆるみ腰」は治療なしでも解消できますが
「かみこみ腰」だけは治療が必須です。
次回に続く。
この情報が、どうか必要とされる方々に届きますように❣